導入
こんにちは、家電好きです。家電が好きで家電販売店で働いています。
日立のかるパックスティックPKV-BK50LとPKV-BK3Kは、どちらも紙パック式の軽量コードレススティック掃除機ですが、実は購入の決め手となる重要な違いがいくつかあります。
私は家電販売店で働いていますが、店頭では利益率の高い上位モデルを勧めるよう指示されることが多く、本当にお客様に合った商品を提案できないことに歯がゆさを感じてきました。そこで今回は、家電屋の本音として、両モデルの違いを正直に比較していきます。
まず、2つのモデルの主な違いを表にまとめました。
| 項目 | PKV-BK50L (上位グレード) | PKV-BK3K (標準グレード) |
|---|---|---|
| 発売時期 | 2023年12月 | 2022年12月 |
| 価格(2025年12月現在) | 約53,100円 | 約35,799円 |
| 重量 | 1.4kg | 1.1kg |
| バッテリー | カセット式(交換可能) | 内蔵式(交換不可) |
| 連続使用時間(標準) | 約40分 | 約30分 |
| 集じん容量 | 0.6L | 0.4L |
| LEDライト | 7灯 | 5灯 |
| 充電方法 | スタンド式充電台 (置くだけ充電) | スティックスタンド (ACアダプター接続必要) |
価格差は約17,000円、重量差は300gです。この違いをどう判断するかが、選択のポイントになります。
PKV-BK50LとPKV-BK3Kの違いのレビュー
PKV-BK50LとPKV-BK3Kの違いを、より詳しく掘り下げていきます。
バッテリーの方式が決定的に違う
私が最も重要だと考えるのが、バッテリーの方式の違いです。
PKV-BK50Lはカセット式バッテリーを採用しており、自分で簡単に交換できます。一方、PKV-BK3Kは内蔵式バッテリーのため、バッテリーが劣化したらメーカーに依頼するしかありません。
店頭でお客様から「バッテリーの交換費用はいくらですか?」と聞かれることがよくありますが、メーカー依頼の場合は工賃も含めて15,000円以上かかることが多いです。さらに、修理期間中は掃除機が使えないという不便さもあります。
PKV-BK50Lなら別売りバッテリー(約15,700円)を購入して自分で交換できるため、長期的に見ればコストも手間も抑えられます。
毎日1〜2回使用する場合、バッテリーの寿命は約2〜3年と言われていますから、5年以上使うつもりなら、カセット式バッテリーのメリットは大きいです。
充電の手間が毎日積み重なる
PKV-BK50Lはスタンド式充電台に置くだけで充電が始まりますが、PKV-BK3Kは毎回ACアダプターのコネクタを本体に差し込む必要があります。
たった数秒の違いかもしれませんが、毎日使うものですから、この手間が積み重なるとストレスになります。特に、急いでいるときや夜遅くに掃除したいときは、置くだけで充電できる便利さを実感できるはずです。
重量差300gをどう考えるか
PKV-BK50Lは1.4kg、PKV-BK3Kは1.1kgで、その差は300gです。
300gは小さめのペットボトル1本分くらいの重さですが、片手で持ち上げながら掃除することを考えると、決して無視できない差です。
店頭で実際に持ってもらうと、「やっぱり軽い方がいい」とPKV-BK3Kを選ぶお客様も多くいらっしゃいます。特に、高齢の方や女性の方は、軽さを重視される傾向があります。
運転時間と集じん容量の違い
PKV-BK50Lは標準モードで約40分、PKV-BK3Kは約30分使用できます。さらに、PKV-BK50Lには自動運転モードがあり、床の種類を検知して吸引力を自動調整してくれるため、最大60分使用できる場合もあります。
集じん容量もPKV-BK50Lは0.6L、PKV-BK3Kは0.4Lと、1.5倍の差があります。紙パックの交換頻度が少なくて済むのは、ランニングコストの面でもメリットです。
PKV-BK50Lについてのユーザーの口コミ
PKV-BK50Lの実際のユーザーの声をまとめました。
悪い口コミ
・標準モードでは吸引力が弱く、強モードを使う必要がある場合が多い
・価格が高めで、バッテリーも約15,700円と高額なため費用がかかる
確かに価格面では上位モデルなので高額ですが、バッテリー交換が自分でできることや、長時間運転できることを考えれば、長期的なコストパフォーマンスは悪くないと私は考えています。吸引力については、自動モードを活用すれば効率的に掃除できますし、本当に必要なときだけ強モードを使えば問題ありません。
良い口コミ
・軽量設計で持ち運びが楽、階段の上り下りも負担が少ない
・紙パック式でゴミ捨てが簡単、穴をシールで密閉できて衛生的
・ごみくっきりライト(7灯)で床の埃がはっきり見え、掃除効果が分かりやすい
・自走式ヘッドで軽い力で掃除でき、髪の毛が絡みにくい設計
・充電スタンドに置くだけで充電できて便利
・自動モードでバッテリーが長持ちする
特に「ライトがいい仕事してくれます。ホコリだらけなのがよくわかるので掃除しなきゃと思います」という口コミが印象的でした。7灯のLEDライトは、想像以上に役立つ機能のようです。
PKV-BK3Kについてのユーザーの口コミ
PKV-BK3Kの実際のユーザーの声をまとめました。
悪い口コミ
・吸引力が低すぎて、ゴミがほとんど取れないと感じる人もいる
・充電ケーブルを毎回差し込むのが面倒
吸引力については、カーペットや絨毯の場合は強モードを使う必要がありますが、フローリングでの日常的な掃除には十分な性能です。充電の手間については、慣れれば問題ないという声もありますが、やはり上位モデルの置くだけ充電と比べると不便さは否めません。
良い口コミ
・手軽に使えて、紙パックというのが良い。手入れが簡単
・軽くて使いやすい。緑色のランプがゴミを見やすくしてくれて掃除が楽しくなった
・小回りがきくので、とても使いやすい
・掃除機かけるのが嫌じゃなくなった
・高かったけど妻が喜んでくれた。ちょっとホコリがあるとササッと手軽に掃除できて使い勝手良く満足度高い
「とにかく良い!もう手放せない!」という熱烈な口コミもありました。軽さと使いやすさが、日常的な掃除のハードルを下げてくれるようです。
結論として、どちらがいいか、家電好きとしての意見
家電販売店で何年も働き、多くのお客様の声を聞いてきた私の結論は、「長く使うつもりならPKV-BK50L、軽さ最優先ならPKV-BK3K」です。
ただし、私個人としては、PKV-BK50Lをおすすめします。
理由は明確で、バッテリーが自分で交換できるという点に尽きます。
店頭で「掃除機を何年使いますか?」と聞くと、多くの方が「壊れるまで使う」と答えられます。しかし、コードレス掃除機の場合、バッテリーの劣化が「壊れる」きっかけになることが非常に多いのです。
PKV-BK3Kの場合、バッテリーが劣化したらメーカーに修理依頼をするしかありません。その間、掃除機が使えないのは本当に不便です。私の妻も以前、バッテリー交換で1週間掃除機が使えず、イライラしていました。
PKV-BK50Lなら、Amazonや楽天でバッテリーを注文して、自分で交換すれば翌日から使えます。この差は、実際に体験してみないと分からない大きなメリットです。
確かに、PKV-BK50Lは約17,000円高く、300g重いです。でも、5年間使うと考えれば、1年あたり3,400円の差です。毎日使う掃除機に、年間3,400円多く投資する価値は十分にあると、家電屋の私は断言します。
「でも、やっぱり軽い方がいい」という方は、PKV-BK3Kを選んでも後悔しないと思います。1.1kgという軽さは、毎日の掃除を本当に楽にしてくれます。ただし、バッテリーの寿命が来たときのことは、購入前に考えておいてください。
我が家は子供が2人いて、毎日朝晩2回は掃除機をかけます。以前使っていた他社のコードレス掃除機は、途中でバッテリーが切れて、本当にストレスでした。PKV-BK50Lの40分運転と、カセット式バッテリーは、私たち家族には必須の機能です。
あなたの家が広めで、掃除に時間がかかるなら、間違いなくPKV-BK50Lです。逆に、ワンルームや1LDKで、サッと掃除を済ませたいなら、PKV-BK3Kで十分かもしれません。
家電屋の本音として言わせてもらえば、予算が許すなら、PKV-BK50Lを選んでおけば間違いありません。長く使える掃除機として、必ず満足していただけるはずです。
まとめ
日立のかるパックスティックPKV-BK50LとPKV-BK3Kの違いを、家電販売員の視点から徹底比較してきました。
両モデルとも紙パック式で衛生的、軽量で使いやすいという共通の魅力がありますが、決定的な違いはバッテリーの方式です。PKV-BK50Lはカセット式で自分で交換でき、PKV-BK3Kは内蔵式でメーカー依頼が必要です。
また、充電の手間(置くだけ vs ケーブル接続)、重量差(1.4kg vs 1.1kg)、価格差(約17,000円)も重要な選択基準になります。
・長期使用を考えるなら → PKV-BK50L
・軽さを最優先するなら → PKV-BK3K
・広い家で長時間掃除するなら → PKV-BK50L
・予算を抑えたいなら → PKV-BK3K
私の結論としては、長く使えるPKV-BK50Lをおすすめしますが、あなたのライフスタイルに合った方を選んでいただければと思います。店頭では言えない本音を、このブログでお伝えできたなら幸いです。


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